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その他 教育的概念など
・教育の目的=自分で生き抜いていく力をつける。親はたとえ明日死んでも、生きていける子に育てる。
生きる力にならなければ、意味があるのか。
幸福になる手段を獲得させる。
巨大な再生思考能力を徹底して身につけさせることが、転移・創造的思考力に連動する
・教育の究極=「自分以上の人間に育てる」
・教育の評価=大人になった時、社会に出た時、どういう人間になるのか。
・学力=読み・書き・計算が基礎。
・読む力は、技能習熟。読解力は、論理的思考構造と関わらないとつかない。
語彙を豊かにすると、読解力をつけやすい。知識が豊かになるほど、知恵が湧く。
新しい概念を身につけるためには、生活体験が必要。=教えたり、教えられたり。
前提破壊能力、問題解決能力、共感能力。
・書くこと。わがままを克服。自らを見つめる。人生を見つめる。個性の突出化につながる。
子どもの、〜をわかっている。〜を知っている。〜ができる。大まかな個性を知っていることが大事。それに応じた肥料を与える。
「日記を3年続けて書いた人は、将来何かをする人である。10年続けた人は、すでに何かをやった人である」
・前提破壊能力=創造的破壊。
前提を破壊しなければ、更なるものは生み出せない。
創り出したものを破壊する勇気が必要。
・問題解決能力=知的能力を育てる。考え合う。話し合う。
生きる力。学力。国語の問題解決能力が他教科に転移していく。
家族が、家に帰って来た時、疲れの取れる家庭。団欒のある家庭環境が大事。
受容=子ども(家族)の心に寄り添ってあげる。
・共感能力= 積極的共感:相談に来たということが、解決の第一歩であるとみとめる。
虚無的共感:共感しているつもりで、共感になっていない。
・しゃべらない対話:心と心のつながりのコミュニケーション。
・「感受性」「数」「記憶力」「推理力」「言語力」に影響する。
・お母さんとの触れ合いに中で、共感能力が育つ。
・思考能力
@再生思考能力 をつけるには、ドリル学習をたくさんやると 問題解決能力がつく。
自分自身で能力を開いていける、分母となる能力。失敗を乗り越える体験。
再生思考能力を徹底してつけると、あとは自分で伸びていく。
「知識」は「知恵」に入る門。知識量の多い子は、知恵を湧かせる。
↓ その能力が、徹底的につくと、転移思考能力に変異する。
A転移思考能力 掛け算的な 能力開発ができる(100×100=10000の能力)。
読解力によって身につく(言語・知識・成熟・技能的能力)。
↓ その能力が、徹底的につくと変異する。
B創造的思考能力 人間の価値を、ここへ持ってくる。これが教育の目的。創造的人間。知識だけでなく、体験・体感としてしる。
・自ら意欲を引き出す
@明確な目標
A自己決定
B目標へのプロセスへの自己決定
C自分の今の能力の範囲を見極めさせる
D責任感の意識化
E努力によってできるものを考えさせる
F行動の原因を自発的にする
G伸びる芽を自己発見する能力をつけさせる
H自発自主の快体験⇒効力感。手ごたえ、歯ごたえ。
I表現させる
・古典に学ぶ 本物に触れる(音楽・文学)
クラッシック音楽が、子どもの情操を安定させる。
古典・名作文学に触れた子どもは、心が深くなる。考える力が出る。学力が伸びる。
・自己責任原則=人間は一人では生きられないが、一人で生きていかなくてはならない存在。
自らまいた責任は、自らが刈り取らなければならない。誰のせいでもない、すべてが自分の責任であるという厳粛な事実を受け入れ、果たしていく。その姿勢こそが求められている。
・自己原因性=自分が外界の現象の原因になっていきたいという気持ちを、うまく誘導し能力を伸ばす。
・自己肯定心=自分は自分でいいのだ、やっていける、と自分自身を受け入れる心がアイデンティティの確立につながる。
・知徳体=三位一体のバランスある成長が望まれる。感情的・知的・体育的経験。
・イメージ力=頭の中に絵を描く力。読書を通じて身についてくる。
イメージしたことが現実になる。スポーツ・トレーニングでも効果を生んでいる。
・暗示力=教育はある意味、暗示力。子どもに接する人は、つねに暗示をかけているという自覚を持つことが大事。子どもとの関わりあいの中で、どれだけ「伸びるよ」「大丈夫だよ」というプラスの暗示をかけられるのかが勝負。
自分で自分に、プラスの暗示をかける。自己暗示が、自己教育力。
・ シェーマ=思考構造
・ピグマリオン効果=無作為に抽出した生徒に「君たちはすごい能力がある」と期待をかけると、本当に思わぬほどの伸びを示すということを実験で証明した。
・バクスター効果=植物に“うそ発見器”を取り付けて、実験をしていて、「燃やしてしまうぞ」と思ったら、以上に針が振れた。ところが、褒めると良く育つ。植物でさえ感情を読み取る
力があるのだから、まして子どもは敏感に親の思いを感じている。
・ ローレンツ博士の観察=生まれたばかりのガチョウは、はじめて目にしたものを親と思い込んでしまう。人間の子どもも幼い時期に「刻印づけ」されたものは後々までも影響が大きい。
・人間が伸びる6つの条件
@使命感得力
A陽転思考力
B対人感受力
C自己観照力
D意志継続力
E被投的企投=(ハイデッカー)「人は生まれてくる環境は選べないが、もう一度生まれてきても又そこに生まれてきたいと思えるほど、自分のいる場所をユートピアにする」。偶然を必然にする。
・リーダーの条件
@状況掌握力=世界の経済、社会、地域、家庭を把握する。環境問題、エネルギー問題、日本はどうか。人事管理をはじめ、お得意さんはどうか、所属する場はどうか、を把握する。
A情報収集力=受け身(待っている)の情報は、銀・銅。自らつかむ情報は、金・ダイヤモンド。
良い情報の集まる人:先の見える人。包容力のある人。人柄の良い人。未来性のある人。伸びる人。力のある人。お金の使い方に人格が出る。
B環境適応力=経営も適応。すべては適応することが基本にある。
C士気高揚力=社長・管理職の顔を見ると、やる気がでる、ファイトが出る!と言われるような人に。
D人心掌握力=人の心をつかむ。部下(お得意さん等)の家族関係・嗜好・状況を知る。
Eコンセプト=考え方、哲学、信念、主体性。「自分はこれでいく!」というものを持つ。
もの分かりの良い上司だけの会社は迫力がない。
F意志貫徹力=目標を定め、到達するまでやり抜く力。
・管理者=5つの顔を持つべき(企業講演より)
@哲学者(考える、フィロソフィカル)になる
A戦略家(ストラテジー)になる
B心理学者になる
C教育者になる
D演出家になる
・経営=教育的立場からみた経営を考える
・プロフェッショナルとは、プロセス(経過を大事にする)プロでもある。
・経営は、種をまき続けること。真空の中では何も育たない。
・常に先んずる。人のやっていないことをやる。
・道なきところに、道をつくる。
・企業が1年判断を誤ると、10年遅れる。
・局地戦に勝つ。
・「血と汗と涙」=「血」とは、ファイト。「汗」とは、努力。「涙」とは、心だと思う。
・「1に努力、2に努力、3に努力、4に努力、…100に努力」(ジャック・ニコラウス)
カメラマン「たいしたことないと思って撮った写真の中に、名作は1枚もない。凄い!と思って撮った写真の中に、何枚か良いものがある」。
・撤退する勇気。メンツにこだわらない。過去を捨て去る勇気をもつ。
・殿(しんがり)を務める。攻めるより1000倍むずかしい。家康・秀吉は見事にやり遂げた。
傷口が大きくならないように。これができれば一流。
・「勇気・智恵・徳」。「徳」=利他性。骨の髄からの思いやり。
・企業とは、戦争と同じ。戦争の中から学ぶものはある。
・「組織」はパイプ。血管の詰まりがいけない。
・「活私奉公」=私を活かして、活かして、活かし抜く、その中に本当の奉公がある。
・「だまかし」が通る会社はつぶれる。
・「未知に向かう喜び」がなければ、その会社はきびしい。
・「城の石垣」は美しい芸術品。一つ一つの石の形が違う。その違った形がマッチして頑丈な石垣ができる。
・「よく詰まった頭脳」より「よく働く頭脳」を。
・自分を追い込める喜び=目標を公言する“有言実行”。言いきってやり切る、男の勝負。
・ビジョンを明示する。
・「組織」=組織が人を動かすのではなく、人が組織を動かす。
・データを生かし抜く。そして、あとはデータを捨てる。
・職場は「ネアカ・のびのび・へこたれず」。「ネクラ・委縮・すぐ参る」はいけない。
・幹部のコミュニケーションは企業の生命線。
・部下の家族関係を知ることが大事。秀吉は27万人、家康は29万人、覚えていたと言われる。
・レーサーの言葉「執着心・根気」。根気は集中力。
・「理念」も大事だが、「気迫」がなければ、コンセプトは吹っ飛ぶ。
・「見ざる・言わざる・聞かざる」は、会社の敵。
・無精しない。
・部下の力をどう発揮できるか、を考えるのが管理職の仕事。
・人を育てるのは、1に愛情、2に愛情。
・人間関係=上司・部下、同僚、夫婦、親子、友人、溶け合っている関係が一番強い。
・自己原因性を培ってあげる。若手を育てるには、たまには間違ってもいいから自信をもたせる。
・フットワークの良さ。
・時代の流れを、体で感じる。
・60%で決断できるか。→泥をかぶれるか。腹をくくれるか。100%賛成のものは、パンチがない。
・約束は死んでも果たす。
・「研究」も人脈。男の世界は人脈。
・管理職は、“皆から、一瞬で見られている”、という自覚をもつ。
・逃げ場のない「孤独」に耐えられるか、どうか。一人でいる時も、皆でいる時も楽しい!
“生きる喜び”にあふれていると、皆が寄ってくる。
・父親の言葉「教育者・サービス業は、人を大事にするしかない。本物かどうか世間は見ているよ」。
・仕事とは、海に魚を獲りにいくこと。
・会社は社員が主役。社長・管理者は、演出家。
・ただのイエスマンは、奴隷。本心を言えるコミュニケーション。
・一つの意見を大切に。
・決断→「笑わば、笑え!」のスゴミがなければ。
・絶えざる状況否定。永久に。状況を肯定した時、老化が始まる。
・「意識革命・業務革命・制度革命・構造革命」を
・変化する企業は安全。
・人間は断崖に追い詰められないと、本当の解決策は出ない。
・「常に出番」の態勢。仏教の「常に臨終」の思いで生きる。
・リスクのない商売はない。
・失敗した時、失敗の質を見届けること。
・仕事に、自己表現・自己主張があるか。
・行動となってあらわれない思考は、時によって無用で有害である。
・自らが変化を起こす原動力になる。
・「不自由よく人をつくる」。抑制があるからこそ芽が伸びる。不自由こそ人を伸ばす。
・「不可能」。簡単に言ってはいけない言葉。困難とは違う。
・うちの会社は安全、絶対大丈夫、と思ったら、必ず潰れる。
・「負けに、不思議の負けなし」
・善良なだけで、何もしない人間は困る。
・「寝ている人間で、転んだためしがない」。大過なく…では。
・悪いところをあげつらう、減点主義はダメ。
・部下の発言に、拒否権を発動できる権限を持っていることも。
・危険に近づいた方が、よく見えることもある。逃げない。頼らない。
・「念ずれば花ひらく」と言いますが、悪い思いは、花を散らす。
こちらが大して意に介さないことでも、相手は1000倍体感していることがある。
その自覚を持って目下の人や部下に接してほしい。
・世界的企業にした経営者の共通点
@積極的・情熱的に事に当たる
Aすべて肯定的に受けとめる
B上司・先輩に進んで指導を受ける
Cチームワークを大切にする
D常に可能性を信じて追い続ける